【完ミ・混合育児向け】楽さを重視したミルク関係の出産準備リスト
この記事について
赤ちゃんが生まれるときに準備するもののうち、特にミルク関係の準備するものをまとめた記事です。執筆者は、初乳がでる期間は混合、以降は完ミです。特に「直付け哺乳瓶」が便利だったのでそれを含めて紹介したかったです。出産準備リストを網羅的に書くと文量が多くなってしまい、また各家庭での状況も大きく違うため、ミルクだけに絞りました。
前提
赤ちゃんは最初、母乳やミルクから栄養を摂取します。与える母乳とミルクの割合に合わせて以下のような通称が使われます。
- 完ミ(かんみ):母乳は与えず、ミルクのみを与える
- 混合(こんごう):母乳とミルクどちらも与える(日中は母乳、夜間はミルクなど様々)
- 完母(かんぼ):ミルクは与えず、母乳のみを与える
また、ミルクをいい感じにお湯で溶かすことを「調乳」といいます。調乳に関して、粉ミルクの殺菌をするために「安全な調乳をするためには、粉ミルクでミルクを作るときのお湯の温度は70℃以上」「調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは廃棄すること」というガイドラインをWHOが出しています。これに従い、ミルクは与える度に毎回以下を行う必要があります。
- お湯を沸騰させる
- ミルクを測る
- 沸騰させたお湯を冷ます(70℃以上)
- 冷ましたミルクをしっかり溶かす。全体の2/3をお湯、1/3を湯冷まし(一度沸騰させた水)でも可能。
- 赤ちゃんが飲める温度まで冷ます
手順が多いので楽にするために「一度沸騰させた70℃以上まで冷ましてあるお湯」「湯冷まし」を予め用意しておくと以下のように手順が減ります。
- ミルクを測る
- 70℃以上に冷ましたお湯と湯冷ましでミルクを溶かす
- 赤ちゃんが飲める温度まで冷ます
用意するもの
ざっくり哺乳瓶・ミルク・お湯・お手入れ・その他の5つにカテゴリを分けます
哺乳瓶
産後しばらくは少量を一日何回も飲みますが、吸う力が強くなると一度に飲む量が増えて回数が減ってきます。また、乳首は一度に飲む量に応じてサイズが変わります。これらを考慮して、完ミの人は特に、退院直後からしばらくは洗いやすいものをおすすめします。
ピジョン母乳実感 病産院用哺乳びん(直付け式)(100ml・2本)+直付け乳首(流量大・2-3個)
産院で使っている哺乳瓶専用の乳首です。流量大は、母乳実感乳首のSサイズと同じくらいのサイズです。医療機関向けのものなので店舗には売っていませんが、Amazonで買えます。
- 選んだ基準:店舗等に売ってるものと違って乳首をそのまま使えるのでお手入れ・組み立てが楽
- 準備するタイミング:産前いつでも〜退院日まで
- オススメ度:完ミの人におすすめ。混合の人はどちらでも
- 使用期間:退院後〜2ヶ月位
ピジョン母乳実感 耐熱ガラス製哺乳びん(絵柄なし・160mlまたは240ml・計2本)+乳首(Sサイズ・2-3個)
店舗でよく見る哺乳瓶です。2022年2月に10年ぶりのモデルチェンジがありました。乳首は、赤ちゃんの吸う力と使用期間に合わせて買い替えます。
- 選んだ基準
- (1) 細かいキズがつきにくく冷めやすい(対プラスチック製)
- (2) 後述の液体缶ミルクのアタッチメントに対応している(対他メーカー)
- (3) ミルク等洗い残しがないかわかりやすい (対同社製品の絵柄つき)
- 準備するタイミング:産前いつでも〜使用開始予定日まで
- オススメ度:どんな人にもおすすめ
- 使用期間:退院後〜離乳食卒業まで
ミルク
まず、生まれてくる赤ちゃんがミルクアレルギーの可能性があるので、産前から大量に用意する必要はありません。以下は、アレルギーがない場合のおすすめリストです。
明治ほほえみ らくらくミルク(アタッチメントつき6本セット)
缶タイプのミルクです。普段使い向けというより、災害時の備えとしておすすめです。アタッチメントと母乳実感の乳首があれば瓶なしで赤ちゃんに与えられます。
- 選んだ基準:常温でそのまま飲める
- 準備するタイミング:産前いつでも〜退院日まで
- オススメ度:アレルギーがなければだれでも
- 使用期間:退院後〜離乳食卒業まで
明治ほほえみ(粉タイプまたはキューブタイプ)
粉ミルクは種類が様々ですが、キューブタイプがあるのは記事公開時点では明治ほほえみだけです。特に一度に飲む量が増えるとスプーンですくう回数が増えると、寝不足の産後は数え間違えます。ただ、キューブタイプは粉タイプより高いので、最初は粉タイプで全然いいとおもいます。
- 選んだ基準:キューブタイプがあるので、粉からキューブ移行のインパクトが赤ちゃんに無い
- 準備するタイミング:産後〜退院日まで
- オススメ度:一回の量が少ない時期は好みでいいと思う、増えてきたらキューブがとてもおすすめ
- 使用期間:退院後〜離乳食卒業まで
お湯
前提でまとめたように「一度沸騰させた70℃まで冷ましてあるお湯」と「湯冷まし」が簡単に用意できるほど、ミルク作りは楽です。前者については「調乳ポット」湯冷ましについては「ペットボトルの水」をおすすめします。
一度沸騰させたお湯を70℃で保温してくれるポット
使っていたピジョンの調乳ポットは販売終了してしまっているので、次に購入するならこれがよさそうと思ったものを貼りました!
- 選んだ基準
- (1) 沸かす時間が不要(対ケトル)
- (2) 冷ます時間が不要(対ウォーターサーバー)
- (3) 保温時間が長いので給水回数が少ない(対温度調節機能付きケトル)
- 準備するタイミング:産前いつでも〜退院日まで
- オススメ度:与える回数が多い完ミの人におすすめ。混合の人はどちらでも。置く場所に困る場合はなくても可。
- 使用期間:退院後〜離乳食卒業まで
ペットボトルの水(軟水)
湯冷ましが冷たいほど、赤ちゃんが飲める温度に冷ます時間がかかりません。また、湯冷ましの代わりに軟水の水を使ってもOKです。最初は湯冷まし作っていましたが、復職後は手間を考えて、冷蔵庫にペットボトル常備するようになりました。
- 選んだ基準
- (1) 一度沸騰させて冷ます必要がない(対湯冷まし)
- (2) 災害時の備えとしても使える
- 準備するタイミング:産前いつでも〜退院日まで
- オススメ度:湯冷まし作る手間が惜しい人におすすめ。
- 使用期間:退院後〜離乳食卒業まで
お手入れ
お手入れの手順は「洗浄」「消毒」の2ステップです。ミルクを与えた後はすぐに洗浄・消毒しましょう。
ピジョン スポンジブラシ
哺乳瓶を洗う時は柄の長いスポンジでしっかり洗浄します
- 選んだ基準
- (1) オルゴールのように回すこともできるので手首に負担なく洗いやすい
- (2) 口が狭い直付け哺乳瓶でも使える
- 準備するタイミング:産前いつでも〜退院日まで
- オススメ度:個人的には使いやすいものの、既に持っていたらそれでも悪くはない
- 使用期間:退院後〜離乳食卒業まで
レック (LEC) Dream Collection 電子レンジ用 ほ乳びん
消毒方法は「電子レンジ消毒」「薬液除菌」「煮沸除菌」の3種類です。この中で、一番お手軽なのは電子レンジ消毒です。その他の方法は電気代がかからないので経済的です。ミルクを与えてすぐに洗浄・消毒するので哺乳瓶一本と乳首が入ればサイズとしては十分です。
- 選んだ基準
- (1) 消毒が3分で終わる(対その他の消毒方法)
- (2) 1本分で場所をとらない (対その他の電子レンジ消毒用品)
- 準備するタイミング:産前いつでも〜退院日まで
- オススメ度:どんな人にもおすすめ
- 使用期間:退院後〜離乳食卒業まで
その他
特におすすめ商品はありませんが、必要なもの・あるといいものをまとめました。
ガーゼハンカチ(15枚くらい)
なんぼあってもいい。スタイ(よだれかけ)だと濡れたままになって衛生的にもよくない
- 準備するタイミング:産前いつでも〜退院日まで
- オススメ度:どんな人にもおすすめ
- 使用期間:退院後〜離乳食卒業まで
ぴよログ(アプリ)
ミルクの時間や量だけでなく、おむつとか睡眠も記録できて、複数の端末でデータ共有できる(夫婦のスマホ・リビングのタブレットなど)のでおすすめ。完母の人にも。
- 準備するタイミング:産前いつでも〜退院日まで
- オススメ度:どんな人にもおすすめ
- 使用期間:退院後〜ミルク卒業/卒乳まで
授乳クッション
母乳の時期はあって助かったけど、ミルクになってからはいらなかった。もし購入するならば、抱き枕と兼用できるかではなく、簡単に腰に装着できるものを選ぶとよい。
- 準備するタイミング:産前いつでも〜退院日まで
- オススメ度:なくてもいい
- 使用期間:退院後〜ミルク卒業/卒乳まで
まとめ
書き出すとピジョンのヘビーユーザーってことがよくわかりました。笑