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海外のイベントでプレゼンとディスカッションしてきた

初渡米でプレゼンとディスカッションをしてきました。いろんな人のおかげでなんとかやりきったので、プレゼンすることになった経緯から、準備内容、当日の様子まで書き留めておきます。


海外のイベントでプレゼンとディスカッションしてきた

発表後、部屋に残っていた参加者との集合写真

初渡米でプレゼンとディスカッションをしてきました。いろんな人のおかげでなんとかやりきったので、プレゼンすることになった経緯から、準備内容、当日の様子まで書き留めておきます。

発表概要

GDG Global Leader Summitで ”Collaboration empowers matured communities” というタイトルで発表してきました。日本語に訳すと、「成熟したコミュニティに力を与えるコラボレーション」って感じです。

当日のスライド

GDG Global Leader Summitとは

毎年Google I/Oに合わせて開催されるコミュニティイベントの一つです。 内容は、Google社員によるコミュニティ活動に関するkeynoteや、世界中のオーガナイザー(コミュニティのボス)によるコミュニティ活動に関するセッション・ディスカッション。その他、参加者同士で交流する懇親会や記念撮影など楽しいイベントでした。 このイベントの参加者は私含め、世界中から来ているGDG (Google Developers Groupの略。主にGoogleの技術を取り扱う技術コミュニティで世界中にある) のオーガナイザーや、世界中のWomen Techmakers (Googleが主催している女性向けコミュニティグループの一つで、国際女性デー(IWD)に合わせて女性向けイベントを行う) のLead、その他コミュニティ (日本からだと、golang.tokyo, shibuya.apk, DroidKaigi) のオーガナイザーです。


プレゼンをすることになった経緯

簡単に言うと、立候補してCfP送ったら通ったのですが、もう少し詳しく。

Summitへの参加登録をした際に、「何かコミュニティ活動について共有したいことがありますか?」という設問に対して、軽い気持ちで「はい」と答えたら、それが発表者への立候補だったことが回答して1ヶ月後の4月半ばくらいに分かりました。それから急いでCfPを作成し、レビューしていただきながらなんとか期限までに提出し、無事通りました。


プレゼン準備の主な関係者

Google関係者の方々で特にお世話になった方の紹介

  • 日本担当のRegional Lead たくおさん:プレゼンのレビューをしてくださった方
  • 日本担当のCommunity Manager Yuさん:プレゼンのたたき台作成・ブラッシュアップ・レビューを一緒にしてくださった方

実際の準備

今回、準備期間はとても短かったので主にCommunity ManagerのYuさんと二人三脚で進めていきました。 プレゼンのことを思い出すたびに緊張と焦り手汗が止まらなりました。

話すトピック決め (4/20〜23)

今までGDG Tokyoがやって来たことを整理して、何を共有したら良いかをメールで議論しました。何をもって「参加者に良いか」というポイントは様々あるけれど、今回は「東京ならではの取り組み」にフィーチャーして「複数のコミュニティとコラボレーションして開催したDevFest」にしました。 DevFestとは世界中のGDGが開催する大きなカンファレンスで、各チャプターで一番大きなイベントの一つです。 このトピックにした理由は、Yuさん曰く、海外のGDGやWomen TechmakersコミュニティではGDGやWomen Techmakers以外のコミュニティとコラボレーションしてDevFetを開催することがあまりないとのことだったので、それを共有したら新鮮なのではと分かったからです。

プレゼンの作成 (4/23~5/6)

ここからは普段のプレゼンと変わりませんが、初の英語プレゼンなので、スライドの他に台本も作成しました。 今回はYuさんと共有しながら作成したかったので、Google Slideを利用しました。

  1. ざっと内容を箇条書きで作成する
  2. プレゼンのたたき台をざっと作成する
  3. それに合わせた台本を作成し、スピーカーノートに書く
  4. レビューしてもらう
  5. プレゼンと台本を修正する
  6. 4~5の繰り返し

台本を作成する際は、導入の部分まで結構念入りに考えました。TEDとかを見ていると、最初に導入として挨拶、謝辞、簡単な内容の紹介をしているので、アドリブでは無理だなと思い台本に書いておきました。

Good afternoon everyone, Let’s begin.
I’m Shoko Matsumura. I’m software engineer at Nissan Motor corporation. And also I’m organizer of GDG Tokyo.
I’d like to thank the organizers of this event for giving me this opportunity to present here.
I’ll tell you in advance that I’m not a good English speaker and this session is my first time to present overseas.
But I’ll do my best, so please be nice and smile during the session!
Today, I’d like to showcase our efforts as GDG to overcome challenges in a matured community culture.
I’ve divided my talk into three parts.
Firstly, I will share context with you.
Secondly, I will talk about what we’ve been doing in Tokyo with some examples.
Then, we can start discussion on this theme.

どんな単語を利用するかというのが結構難しかったです。例えば「現状・背景」に割り当たる英語は”Background” “Our Situation” “Context” どれが適切なのかなど。ここはプレゼンに慣れているRegional Leadのたくおさんに主に見ていただけてよかったです。

プレゼンのリハーサル (5/6)

アメリカに到着した日(=プレゼン前日)に、実際の会場で準備したプレゼンのリハーサルを行いました。 この時はまだ台本が修正途中でしたが、とりあえずできている部分だけレビューしていただきました。 この時にアドバイスをいただいた点としては、導入に初めて海外でプレゼンする旨を追加する、緊張を見せず自信持ってゆっくり話す、その他細かいイントネーション、台本です。 この日のうちに全てを修正したかったのですが、結局当日に直しました。


セッション当日 (5/7)

緊張で朝5時に目覚めました…最後の調整を行い、プレゼン当日に臨みました。日本人と海外のコミュニティオーガナイザーと半分半分くらいの参加者でした。 最初にプレゼンテーションを行い、その後、ディスカッションに臨みました。

リハーサルの時とレイアウトが変わってて円形になってた

プレゼンでは、リハーサルの時にいただいたアドバイスは全部吸収できたプレゼンテーションができたと思います。 最初の導入で、Yuさんのアイデアで「暖かく見守ってください」と追加したのですが、それがとても最後まで生きました。 ずっと暖かい目かつ他ごとをせずに集中してくださっていて、とても発表しやすかったです。

ディスカッションでは、インドでのコラボレーションの事例や、オーストリアでの困りごとでどうやってコラボレーションするコミュニティを見つけるかなどを議論しました。インドでのコラボレーションの事例は面白くて、Googleの技術だけでなくAWSやElastic Searchともコラボレーションをしているそうです。また、オーストリアの困りごとについては、この時にはどうやってコラボレーションするコミュニティを見つけられるか回答を持っていませんでした。が、終わった後に日本の他のオーガナイザーに気づかせてもらえたのが、コミュニティのプラットフォーム(日本でいうとconnpassなど)があるのは大きいということです。そういうのがオーストリアにもできればいいなと思いました。

セッション終了後に、確か事例を話してくださったインドの方が「最後に記念写真撮ろうぜ!」と言ってくれたので写真を撮りました。 最後の最後まで笑顔の絶えない良いセッションになったのがとても嬉しかったです。

まとめ

無意識に立候補していた海外でのプレゼンは、準備に協力してくださった方、当日励ましてくれた方、私のセッションに参加してくださった方など様々な方のおかげでやりきれました。今後も英語プレゼンの機会があれば、登壇していきたいと思います。そのために英語引き続き勉強するぞー!


余談

当日までは、友人と緊張をほぐしあった

同じ日の別の時間に開催する友人(BangladeshのRakhshanda)と5月入ってから前日のリハーサル、当日とお互いを励まし合っていました。「緊張する〜」を特に同じ境遇の人同士で言い合えたのはちょっと気持ち的に楽になった。

質問者の一人とめっちゃ仲良くなった

Austria・Viennaから来たTanya

ディスカッションで質問してくれたオーストリア・ウィーンのオーガナイザーとその日の夜のイベントで再会し、それ以降のGoogle I/Oのセッションやイベント、買い物、記念写真など一緒に回るくらい仲良くなれました!